愛南カキの大量死に対して緊急支援の要望を伺う

広島を中心に養殖カキのへい死が急激に拡大しています。
愛南町の御荘湾でも、広島から仕入れたカキが大量に死滅しています。今日(11/29)は、御荘湾の現場で被害状況を確認し、緊急支援の要望をうかがいました。

愛南町では夏場は海水温が高くなるため、広島で育てたカキを11月頃に仕入れ、御荘湾で育てて「愛南カキ」のブランドで出荷しています。毎年1月下旬には「牡蠣まつり」が開催され、焼き牡蠣や蒸し牡蠣、牡蠣汁、牡蠣めしなどの牡蠣料理が楽しめます。

海からあげた3年物の養殖カキをみると、たくさんの貝が口を開けて空っぽになっています。漁港には死んだカキの殻の山が大量に積みあがっています。これまでに経験したことのない大量死だとのことです。

10月に広島でカキの生育具合をみた際には問題は感じなかったとのことですが、11月に仕入れた段階で急激に衰弱が進んでおり、御荘湾の坊城成川では6割から7割が死滅、平山では9割近くが死滅しているとのことです。

災害に匹敵する被害であることは間違いありません。このままでは養殖の継続ができなくなります。まずは死滅した貝の処理をどうするか困っている、また、養殖を継続していくために他産地(宮城県など)からの貝の仕入れなど、緊急支援の要望をいただきました。

太平洋からの黒潮の恵みと、僧都川をはじめ5つの川が流れ込む栄養豊富な御荘湾で育ち、丸みのある肉厚の「愛南カキ」は全国的にも知られています。産地を守るため、県とも協力して緊急支援策を具体化できるよう最大限努力してまいります。
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